講座日程(専門職向け)

専門職のためのMBL講座

MBL(ムーブメント・ベースド・ラーニング)とは
身体と脳をつなげる~

MBLは、Movement Based Learningの略です。
アメリカで長らく特別支援教育に携わったセシリア・ケスター(教育学修士)が、現場経験を活かして考案した、特別支援教育が必要な人のための身体的療育アプローチです。発達段階に合った身体へのアプローチを通して脳を育てることに重点を置き、認知と感情と感覚を繋げるサポートをします。

これまでに、自閉症、脳性麻痺、注意欠陥障害、識字障害、エンジェルマン症候群、ダウン症、盲目、聾唖、脳梗塞による障害の方に改善が見られた例があります。

MBLの背景には、身体の動きを通じて神経経路を刺激するという、神経生物学の考えがあります。

私たちは何億というニューロン(神経細胞)をもって誕生します。新生児は、動くという体験や感じるという体験を積むことによって、ニューロン間のシナプスのネットワークを発達させます。脳の発達とは、もともとまばらであったネットワークを、可能な限り密にすることです。具体的には、運ばれること、おむつ交換、授乳、だっこされること、お風呂に入れてもらうなどの動作による知覚刺激が脳に伝達されます。動作をくり返す頻度が高いほど、脳内の連携が確固としたものになります。

発達の初期において、新生児の動作は反射に強く支配されているので、予測可能であり、協調性に欠けます。中枢神経が発達するにつれて、反射的な動きは半自動の動きに変わり、やがて意志選択により制御された協調性のある動きになります。自発的でコントロールされた動きは、まず身体の中心から外側へ、頭から尾てい骨へ、上肢から下肢へと発達します。

基礎的な動きのパターンは、後から獲得するスキルの基盤になります。通常は生後1年間で獲得されます。

典型的には、発達上の動きのパターンに進むために反射を使います。それぞれの動きのパターンは、順番通りに動くべくして起こります。乳幼児は、パターンを探り練習して、そのうち反射が身体の運動システムに統合されます。統合されたパターンは、新しいものを援助する役割も果たします。反射は、発達上の動きのパターンが発現するきっかけであるとも言えます。

MBLはキネシオロジー関連の研究から生まれました。キネシオロジーの理論的な知識は、理学療法、作業療法、視覚トレーニングのような多くの分野で、治療や予防、また施術の効果を最大化するために応用されています。

MBLでは、教師や作業療法士、理学療法士や保護者などが障害のある人に接するときに、姿勢と行動に表れるヒントを観察するやり方を学べます。その情報に基づいて動きのプログラムを組み立てます。そうすることで、クライアントに統合された学び方を促すことができます

MBL は7種類のシンプルなマッサージやタッピングから成ります。誰でも気軽に実施できて、仕事やご家庭ですぐに活用できるのが魅力です。また、親子のスキンシップにも役立ちます。
身体の発達を促すと情動や認知の成長にも繋がります。すなわち、学習できる身体作りを目指します。MBLは身体の成長を促し、脳を活性化し、安定した情緒、社会性やコミュニケーションスキルを伸ばす手助けをします。

以下のような療育支援分野に効果が見込まれます

言語や発語
社会性
協調運動
感覚過敏
板書
思考のオーガニゼーション
コミュニケーション能力
動眼運動(ビジョントレーニング)

日時:5月16日、17日、23日、午前9時~12時
場所:ご自宅(Webカメラ付きパソコンまたはスマホをご用意ください)
対象:どなたでも受講できます
受講費:22,000円(税込)、再受講15,730円(税込)テキスト代・補助資料代含む
持ち物:ミネラルウォーター、筆記用具、動きやすい服装(スカートや身体を締め付ける服装はご遠慮ください)
お申し込みは、お問い合わせフォーム or info@ensemble.red(お名前・メールアドレス・電話番号)を明記してください。

教本を配送などの準備が必要となりますのでしますので、5月8日までにお申し込みをお願い致します。

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