Ensembleのブログ

絵が語ること~絵から見える脳の発達~

絵が語ること~絵から見える脳の発達~

~Drawings can tell us something not only about children but also about the nature of thought and problem-solving among both children and adults~

アンサンブルでは様々な素材を使って(例:クレヨン、ゲルマーカー、チョークなど)自由に絵を描いてもらいます。その理由として、子どもの認知、感情、身体の発達など様々なことを読み解くことができるからです。子どもにとって絵を描くことは、脳を活性化させるだけでなく一つのコミュニケーション手段でありストレス解消です。

アンサンブルに通っていたダウン症女の子の成長記録を絵を通してご紹介します。

1歳8か月
最初は太いクレヨンを持ち、落書きのような『なぐり書き』から始まり、紙の上部に絵を描く。
→ 視野の狭さが目立つ。特に下を見るのが苦手。

2歳
自ら〇を描き、スマイルフェイスを描き始め、紙の下部にも絵を描く。
 → 少しずつ視野が広がってきた。 絵を描くのが大好き。

3歳
身体の下半身が現れる。 
→ 集中力がUP お人形さんで遊びながら目、手、鼻などを指しながらbodyのネーミングが始まる。

4歳
絵に点々を描き始める 
→ 絵本に興味が出てくる。この点々は文字らしく文字の認識が出てくる。

5歳
模倣がとても上手になる。給食のメニューや保育園でのイベントなどをリコールできるようになり、またお友達のお名前を覚える。

6歳
顔、身体、胴体、腕、手、足など体のパーツが明確に描けるようになる。
→ 自分の体の認識が上達し、全体+詳細も理解し表現できるようになる。また、テーマに合わせて絵が描けるようになる。体幹がしっかりしてくる。山ボール投げが上達し、お姉さん用の補助付きの自転車がこげる。

こちらは、2018年ブレインジムフォーラムでポスター発表さえて頂いたケースです。12月1日(日)横浜情報文化センター小会議室にてこのケースをポスター掲示します。 ご興味のある方は是非!

日時:12月1日(日)親子の部10時~12時 成人の部14時~16時
会 場:横浜情報文化センター7F
持ち物:ミネラルウォーター
★動きやすい服装でご参加ください(スカートでのご参加はご遠慮ください)
詳しくは、https://www.geniuslove-event.com/をご覧ください。
お申し込みは、お問い合わせフォーム or info@geniuslove.co.jpまで(お名前、ご連絡先、電話番号)お申し込みください。

参考文献
Farokhi, M. & Hashemi, M. (2011) The analysis of Children’s Drawings: Social, Emotional, Physical, and Psychological aspects, Social and Behavioral Sciences, 30, pp.2219-2224.

関連記事